「一生もの」

思い切った買い物をする時に、自分で自分に言い聞かせる言葉の中に「一生ものだしね。」なんて言った経験は誰しもあるはず。
私も、そうやって背伸びをした買い物を肯定してきました。
そもそも「一生もの」とは生涯を通して使い続けることが出来る品、長く使える良品。それは、耐久性に目を向けた話でもあれば、普遍的な部分に目を向けた話でもあります。
革製品を営んでおりますので、素材の持つ耐久性という意味では、「一生もの」とまではいかずとも、長くお使いいただける商品を作りたいものです。
というわけで今回は、私たち夫婦が、A`kenoがブランディングをするうえでの、考え方を記事にまとめていこうと思います。
正しいとか、そうでないとか、という話しではありません。一つの考え方をして参考にしていただけると嬉しいです。
一生ものの定義を考える
様々なとらえ方が出来る「一生もの」という言葉。
まずは、一度多角的に見ていきましょう。
物理的な耐久性を備えた上での一生もの
素材もつ耐久性は、大切なポイントです。
建築では、高性能木材や、鉄筋コンクリート。
衣服では、ナイロンや、ポリエステル。
その他の素材でいうと、高密度ポリエチレンとかでしょうか。
精神的な価値から見出す一生もの
使い続けることによって生まれる愛着からくる「一生もの」もあります。
新調しようと他の物を探しても、今使っているものを超える出会いがなかったり、結局以前使っていたものに戻っていたりすることもあります。
私の持ち物で言うと、学習机だったり、旅行先で見つけたガラスの箸置きだったり。
購入時はそんなつもりではなくても、思い出が加わって次第に「一生もの」になっていくこともあります。
特に夫は、購入する時に吟味するタイプ。衝動買いの傾向もある私とは違って、ちょっとした持ち物でも長く大切に愛用します。修理してでも使い続ける夫の考え方は、本当に素晴らしく、私も見習うべき思想です。
普遍的な価値から生まれる一生もの
どのような時代、どのような状況でも損なわれることのない価値があれば、それはある種「一生もの」と言えると思います。
私たちはこの「普遍的なもの」を商品作りのテーマにしています。
時代の流れはあっという間です。その中でもファッションの流行は特に早いのではないでしょうか。追いかけるにもエネルギーが必要です。
私は追いかけることが苦手ですので、本気で向き合っていると息切れしてしまいそうになります。それに、はじめましての物を好きになるまでに時間のかかるタイプですので、流行だけに目を向けていると、愛着が湧く前に手放さなければなりません。
衝動買いはするタイプですが、お迎えしたアイテムは長く傍に置きたい。それは、ブランドで販売する商品も同じです。
見つけてくださり、購入してくださった方に出来るだけ長くお使いいただきたい。そう思っています。ですので、流行にとらわれ過ぎた商品をデザインすることは避けています。
「時代遅れ」というカテゴリーに、いつかは入ってしまうような商品を作ってしまっては、長く使っていただけないかもしれない。
「いまどき感」や「新しさ」を取り入れつつも、この「普遍的」なデザインを心掛ける。
とっても難しいですし、考えているうちに、その商品の良さを見失ってしまいそうにもなります。それに、正解が導き出せるものでもありません。
ですが、そこに近づける努力をし続けよう。そう決めています。
さぁ。次のアイテムをデザインしよう!
今回は、先日販売した「ワイヤーステッチコインパース」の姉妹商品を製作しております。
サイズアップをして、デザインも少し変化させました。
完成まであと少し。
またお知らせしますので、お待ちいただけるとうれしいです。
