革小物を作る~革と布~

今回「HANDMADE COLLECTION」にお声かけ頂き、出店に向けて新商品を作ろう企画し始めたのが2月初め。
前回ブログでもご紹介したチャームと合わせて、今回紹介するワイヤーステッチコインパースのサイズアップした商品を、new item として製作いたしました。
ケースの顔となるデザイン・形を考えた時に
「ワイヤーステッチコインパースとは異なるデザインでもあり、似たようなデザイン」
「ウイリアル・モリスのテキスタイルを継続」
「立体的な」
「パッと目に留まるような」
「四角ではなくシャープな」
これらのキーワードが真っ先に思い浮かびました。
このキーワードを基にデザインとケースの形をそれぞれ書き出し(たしか夫は、20パターンくらい描いていたように思います)その中から選定するために私にも相談。
そして今回のデザインと形に決定いたしました。
そこからパターンを起こしサンプル製作になりますが、毎回このサンプル製作が長期戦なのです。
今まで様々な商品を製作してきましたが、思い描くデザインと形に、一度でスムーズに進められたことがありません。
サンプル製作している段階で、毎回様々な問題・課題が出てきて、製作方法・パターンの修正・最悪デザインの修正を余儀なくされる。
この気の遠くなる時間を何度も繰り返し、やっと完成に漕ぎつけることができるのです。
そして今回の課題は、ウイリアル・モリスのテキスタイルを表のデザインとして持ってくる事でした。※詳細は下記にて。
しかしその甲斐あってか、ワイヤーステッチ立体ケースと名付けたアイテムは、今までのA`kenoの商品よりも、パッと目に留まるデザインに。
そして、角度を変えてみれば、マチの部分が立体出来に浮き出て見え、そのまま表裏の柄になっているデザインに完成することができました。
革製品で布を貼るには
袋縫いであれば、布の端をヘリ返した革に挟んで縫製すればいいので、貼り合わせの必要はありませんが、革自体に布を貼るとなると、張り合わせる布との相性を考える必要があります。
革の縫製では、貼り合わせる為に糊付けをしますが、布の場合はその糊が表に染み出てしまいますよね。
染み出た状態で製作すると、布の色が本来の色と異なってしまいます。ですので、革と張り合わせる前に、この布を保護する必要があります。
そこで必要になるのが芯地の役割です。
芯地とは
服飾での芯地の役割は、布と布の間に挟むことで、服のシルエットを整えることができます。
高級で繊細な素材であれば、芯地を挟むことで縫製が安定しますし、着用時や洗濯のタイミングでも型崩れを防いでくれます。
革製品でも、もちろん製品の型崩れ防止で使用しますが、革への縫製には糊付けは欠かせません。今回はその糊付けを可能にするために、芯地を貼る必要がありました。
何パターンかの芯地を購入し、どれが適しているか検討してから決めていきます。
その①テープタイプの芯地を貼る
スライサーなどの芯地は、テープ状になっているものもあり、貼りたい分の切り出し、両面テープと同じ要領で貼ることが出来ます。
薄手の布であれば、張りが出ますし、布に強度を持たせることが出来るので、しっかりしたアイテムを作る際には便利です。
その➁アイロンで張り合わせるタイプの芯地を貼る
接着芯タイプの不織布の芯地は、アイロンで張り合わせることができます。
こちらは、柔らかさがありますので、素材によってはこちらが適している場合もあるかと思います。
ですが、今回こちらの接着芯は私たちには不向きでした。
アイロンの掛け方が不十分だったのか、まさかの前面にシワが入ってしまう結果に・・・。
それに加え、糊付けの際に、布の表面にも糊が染み出てしまう始末。

薄さも軽さも、素材のコストも不織布の接着芯の方が良かったのですが、仕上がりは残念な結果となりました。
やってみない事には分からないものですね。
完成しました
ということで、今回はスライサーの芯を採用し無事完成。


無事に出店先にも納品が終わり、あとは販売担当をしてくださった方にお話をお聞きして、お客様の反応や感想を待ちたいと思います。

