プロダクトストーリー

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製作のお話

手作りで届ける感謝のプチギフト

ブランドを立ち上げることになった経緯が気になる方もいらっしゃるかと思いますので

ブランドストーリーとしてお話したいと思います。

コロナ禍で生まれた小さなプレゼントと大きな感謝

私たちは福岡で出会い。福岡で結婚し。福岡に住まいを設けております。

そしてコロナ禍という未曾有の混乱の中で結婚式を行いました。

あの数年間、経験した内容は違っても同じ大きさの不安と苦痛を味わったことと存じます。

私たちも結婚という幸せなセレモニーを執り行うに際し、大変な経験をしました。

まず、政府の「密」回避の規定が変動するのでなかなか招待できる人数が定まらないこと。

つまりは招待出来る人数が希望どおりではなく、お声かけ出来なかった友人や親戚がいます。そして、その招待される側も会社や家庭の事情があり、直前で欠席の判断をする。

そのお知らせを見ては肩を落とす日々を過ごしました。

しかし勇気を出してお断りの連絡をくれたであろう友人を思うと、明るい返事をする以外なく、夫婦で静かに慰め合うということの繰り返しでした。

そんな中、お帰りの際にお渡しする『プチギフト』なるものを考えなければ・・・。

という段階になり、どちらが言い出したのか思い出せませんが「手作りはどうだろう。」という話に。

丁度夫が愛用していた革の手帳の手直しを行うために、革の縫製方法を調べて私に披露していたこともあり「革小物なんて素敵じゃないかな。」という話になりました。

そして拙い手つきで招待客分のキーカバーをせっせと作る日々を送ることとなります。

コロナ禍でも参列してくれる友人に感謝し、時折互いの親族の話をしながら休日にコツコツと作業をすすめるその時間は、急がなければいけない中でもとても穏やかな時間でした。

個人の夢が夫婦の夢に

私は服飾業界を志していた時期があり、夫も服飾業界で勤務していた経験がある。

その若かりし頃を振り返って、次第に作業中の話題は「こんな仕事が出来たら素敵だよね。」

と盛り上がることもしばしば。

そして結婚式当日、参列してくださった皆様をお見送りしつつ、このプチギフトを無事にお渡しすることができました。

その後は結婚式が無事に執り行えたことの達成感でいっぱいでしたが、時折「あのキーカバー使っているよ。」「素敵なプレゼントをもらった。」と嬉しいお声に、またもや心が弾みます。

結婚式という場でもらったものを無下にできない配慮ももちろんあったと思いますが、その言葉たちは私たち夫婦の夢のお話を膨らませるには十分でした。

さぁ!ブランドを立ち上げよう

そもそも今まで携わったことのない業界に入るということは、とてつもないエネルギーと勢いが必要です。さらに革という素材に関してはお互いに無知なのですから、そんな業界に夫婦で挑もうとなるとそれはそれは大きな決断でした。

なにせ生活が掛かっていますから。

それでも一度しかない人生で、思い描く夢が共にあるという素晴らしい出会いを大切にしたいし、楽しく好きなことで歩んでいけるなら、きっとどんな時も踏ん張って前を向いていける気がいたしました。

「好きこそ物の上手なれ。」とのお言葉もある通り、好きな物への思考は止めようとしても止まりません。

アイデアを出し合い、デザインを描き、パターンを複数製作する。その繰り返しをわくわくしながら現在も続けております。

まだまだブランドとしては新米の「A`keno」ですが、温かな贈り物をお作りし、届ける心意気は熱いと自負しております。

当ブランドの商品をお手に取って下さる機会がございましたら、革と共に長いお付き合いをお願いします。

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